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2012年 01月 31日
皆様、
お元気でお過ごしでしょうか。 さて、このたび、ホームページをリニューアルしました。 新しくなったホームページはこちらです。 数年前にwindowsからマックに乗り換えて以来、HP作成ソフトの関係でほとんどページを更新できていませんでしたが、これからはもう少しマメに更新し、さらに充実したページを目指したいと思います。 今後ともどうぞよろしくお願いします。 2012年 01月 28日
皆様、
札幌は連日、ものすごーく寒い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。 さて、今私は、カリフォルニア州の心理士免許更新のため、インターネットでいろいろなクラスを取っている最中です。 以前は、必ずカリフォルニアに戻って現地のワークショップを受講しなければ免許更新に必要な単位(CEU)が取れなかったのですが(そのせいで帰国後もせっせと米国通いをしていたものです)、 幸いなことに、何年か前に制度が変わり、現在はすべてオンラインでの受講も認められるようになりました。 カリフォルニアで心理学を学んで本当に幸運だったなあと思うのは、常に最先端の心理学に触れていられることです。 フロイトに始まる病理主体のクラシックな心理学と違い、 最先端の心理学の何とまあカラフルで楽しいことでしょう(笑)。 今回ネットでさまざまなオンライン講座を受講してみて一番印象的だったのは、 最も新しい心理学のひとつであるポジティブ心理学のクラスでした。 その講座では、ポジティブ心理学のさまざまな第一人者のインタビューが音声で聴けるようになっているのですが、 その中に、John Drimmer博士という、元「60ミニッツ」(アメリカの有名なドキュメンタリー番組)のプロデューサーだったという変わり種の心理学者のインタビューがありました。 彼がそのインタビューの中でとても印象的な話を語っているので、ここで皆さんにシェアしたいと思います。 (今日は何だか前振りが長いですね 笑) ★★★★ ポジティブ心理学の生みの親であるセリグマン博士が、ある時企業の重役を対象に週末ワークショップを開きました。 (受講料は、ものすごく高額だったそうです) 彼らが教室にやってきた時、セリグマン博士は 「今日のクラスは、とても短いものです」と言って、100ドル札の札束を取り出しました。 そして博士は、受講者をふたつのグループに分けると、 そのうちひとつのグループに対してこう言いました。 「あなたたちに、1人100ドルずつさしあげますので、 次の4時間で、皆さん1人一人が、その100ドルを、自分の幸せを増大させるために考えうる最も重要な方法で使ってください。 そうですね、皆でお金を出し合って、フィラデルフィアで最も高級なレストランへ行き、 お互いに知り合い、人生で何をやりたいかをシェアするのはどうでしょう。 そして4時間後に戻ってきてください」 そのグループが去った後、博士は残り半分のグループに言いました。 「皆さんに渡せるお金は一銭もありません。 お昼を食べることもできません。 その代わりに、皆さんには、通りを下ったところにあるホスピスで次の3時間を過ごせるように手配しておきました。 皆さん1人1人が、不治の病にかかった患者さんの横に座り、彼らと人生について語るのです。 そして4時間後に戻ってきてください」 4時間が過ぎ、ふたつのグループが教室に戻ってきました。 博士は、おいしい食事を楽しんだグループに尋ねました。 「この4時間の体験から皆さんが得た意味や幸福、報酬を10段階で評価すると、いくつになるでしょうか?」 彼らは答えました。 「素晴らしかったです。私たちは話をし、分かち合いました。とても良かったです。 8.5ですね」 次に博士は、ホスピスに行ったグループに同じ質問をしました。 彼らは答えました。 「10をはるかに超えています。 私たちの人生で最も重要な体験でした」 ★★★★ しあわせとは、一体何なのか。 私たちは、一見自明に思えるようなこんなシンプルな質問にも、実はきちんと答えられないのかもしれません。 しあわせとは、何の痛みや苦しみも存在しないことではないし、 すべてを所有していることでもない。 この、シンプルだけどある意味究極の問いの答えを求めて、人は日々生きているのかもしれませんね。 2012年 01月 01日
2011年 12月 20日
皆様、
お元気でお過ごしでしょうか。 さて、さまざまな生き方の本やスピリチュアルな本の中でよく言われることがあります。 「周囲の人間のある部分を嫌だなと感じるのは、自分の中にも同じ部分があるからだ」 ……いわゆる「反面教師」っていうやつですよね。ふむふむ。 私もしばらく、この言葉を深く胸に刻み込んでいた時期がありました。 周囲の人に対して「あっ、嫌だな」と思ったときは、「私の中にもそういう部分があるんだ。じゃあそこをなくしていけばいいんだな」と自戒し、いろいろ自分の内側を見つめたりしていました。 でも、そういう考え方って、何だかあまり優しくないし、楽しくもないなと最近思うようになりました。 それよりも、こう考えた方が楽に生きられるなあと思って私が編み出した格言がこれです。 「周囲の人間のある部分を素敵だなと感じるのは、自分の中にも同じ部分があるからだ」 ……いかがでしょうか(笑)。 例えば、スピリチュアルな本を読むとします。 そして、その中に書かれていることに深く感動し、目からうろこが落ちるような瞬間が訪れたり、 「これって本当に真実だ!」と興奮したりするのは、 もう自分の奥深くでは、そこに書かれていることをすでに知っていたからだと思います。 それと同様に、 誰かの美しい部分を見るためには、 自分の中にすでにその部分がなければ、 絶対にそれが美しいと分かるはずはないのです。 それに気づいたとき、私はすごくうれしくなりました。 だって、自分の大好きなあの友人や、あの先生や、あの知り合いのあの素敵なところが、 自分の中にも眠っているのかもしれないなんて、考えただけで元気が出ませんか? そしてさらに思ったのは、 マザー・テレサやガンジーの生き方に、あれほど多くの人が感動を覚えるのは、 人間の中には本来、ああいう美しさが備わっているということなのではないかということでした。 つまり人間は、 どんな環境で育とうが、 どんなつらい目にあおうが、 何が善で何が美かということは、教えられなくても知っている。 だから、過去にどんなつらい目にあっても、それでその人の生き方が完全に決まってしまうということはないんだと。 だからもし今あなたが、 とてもとてもつらい思いをしていて、 自分が嫌で仕方なくて、 自分の嫌いな面しか見つけられない時は、 自分の周囲にいる大好きな人たちの好きなところをちょっと思い浮かべてみてください。 それが「好き」だって分かるのは、あなたの中にもその美点の芽が眠っているということですから。 そしてその友人なり、パートナーなりがあなたを好きでいてくれるということが、 あなたの中にも宝物があるという何よりの証拠なのですから。 ![]() 最近、冬の山散歩にはまってます(といっても寒いのでいつも30分くらいしか歩かないんですけどね 笑)。 2011年 11月 25日
皆様、
こんばんは。 さて、本日のセッションで、とても心を打つことがあったので、クライアントご本人の許可を得てここに記しておくことにしました。 セッション中に、クライアント(40代女性)が突然思い出した、古い古い記憶です。 彼女は中学校時代、ある放課後に先生に呼ばれ、職員室でこう言われたそうです。 「あなたはいつも元気で明るくて、先生たちにも可愛がられているけど、 そんな明るさは薄っぺらいものでしかない。 暗さと明るさが両方あって初めてちゃんとした人間と言えるのよ」 他の先生がたくさんいる前で、教師からこう説教された彼女は、 バケツの水を頭からぶっかけられたようなショックを感じたそうです。 そしてその時以来、それこそ明るくて活発だった彼女は、 とても対人緊張が強くなり、 相手を見て、自分を出してもよいかどうかをいつも気にしながら人と接するように変わってしまったということでした。 それから30年近い年月が経ち、 今日セッションで思い出すまで、 職員室に呼ばれて怒られたことは記憶にあっても、 彼女は先生に何と言われたかはまったく覚えていなかったといいます。 彼女にとって、それは記憶の表面から消し去ってしまうほどのショックな出来事だったのでした。 そして、それを聞いた私も、本当にショックでした。 だって、何か悪いことをして説教されるのならばまだ分かりますが、 彼女が彼女らしく、明るく元気にしていたことで怒られるなんて。 そしてその教師の言葉で、これほど深い影響が、これほど長期に渡って彼女の人生に及ぼされたなんて。 私は彼女とのセッションを続けて3年以上になりますが、 3年経ってようやく表面に出てくるほど、これは彼女にとって深い傷だったのです。 今日その記憶が表面に上がってきたことで、 彼女はようやく、当時大きすぎて感じることすらできなかったショックを感じ、それをプロセスし、癒しへの大きな一歩をさらに進めることができたのでした。 子どもの心に、大人の言葉がどれほど大きな影響を及ぼすのか。 そう考えると、教師という仕事の途方もなく大きな責任に圧倒される思いがします。 逆に、大人の何気ない一言が、子どもに生涯にわたる素晴らしい影響を及ぼすこともある。 私の大好きなテレビ司会者オプラ・ウィンフリーは、 8歳のとき、教会で出会った白人女性が、「あなたは斑の子犬みたいに可愛いくて、本当に素敵な唇の持ち主ね」と言った一言を生涯覚えていたといいます。 何故ならそれが、8歳のアフリカ系アメリカ人の女の子が(彼女の子どもの頃のアメリカは、黒人が平気で「ニグロ」と呼ばれていた時代でした)、生まれて初めて他人から「可愛い」と言われた瞬間だったからです。 何十年も経ってから、その女性と自分の番組で再会したオプラは、 「あなたのその一言が、アフリカで子どもたちを助ける私の動機付けになった。 大人の心を込めた一言が、子どもにどれほどの大きな影響を及ぼすかを私は知ったから」 と語っています。 言葉の持つ力って、本当に大きい。 それをいつも心に留めながら、私も人と(特に子どもたちと)接していきたいと思います。 2011年 11月 04日
ご無沙汰しております。
ブログを始めて以来、こんなに更新を怠っていたのは久しぶりです。 私は、見た目の日常生活は普段と何も変わらないのですが(普通に毎日セッションはするし、外出や友人と会ったりも普通に行います)、 心身が内側にこもる時期がありまして、 そういうときは、自分の関心が内へ内へと向いていくので、 外に発信することがあまりできなくなってしまいます。 (といいつつ、この間に講演会なんかもやっていたりするんですけどね 笑) まあ、1人瞑想合宿みたいなものかもしれません……(笑)。 さて、私には本当に大好きなアメリカ人の先生がいます。 彼女は、私の心から尊敬するセラピストで、 私にないものをすべて持っているような人です。 身体中から優しいオーラがあふれているようで、 どんな人でも受け入れる包容力があり、 直感的で、身体能力も優れていて、 一方で子どものように無邪気なところもあり、 (一緒にまくら投げをして遊んだこともあります 笑) 一瞬一瞬を楽しんで生きていることが、そばにいていつも伝わってきます。 私は本当に彼女が大好きなので、以前彼女に会ったときに、 「あなたみたいになりたい」と言ったことがあります。 その時に彼女が私に言ったのは、 「あなたは、私みたいになってはいけない。 あなたは、あなたになればいいの」 私はそれを聞いた時、さっぱりぴんときませんでした。 「私になる」って、どういうこと? だって、私はもう私じゃないですか。 その自分に好きになれないところがあるから、彼女の素敵な部分が自分にも欲しいなって思ってるのに。 彼女にそう言われてから半年が経ちますが、 気持ち的に引きこもっていたここ数ヶ月の間に、ようやく彼女の言っていたことが少しずつ分かるようになりました。 「私」はまだ、100%本当の私にはなりきっていないんだってこと。 まだ、その本当の私は、ときおり雲の隙間からほんのわずか垣間見えるくらいなのですが、 その私は、彼女とはまた違ったあり方で、ちゃんと周りを明るく照らしているんだってこと。 (「世界にひとつだけの花」みたいですけど 笑) またこれも私の大好きな、アメリカのテレビ司会者オプラ・ウィンフリーは、 (彼女は全米で最もお金持ちの黒人女性です) 自分の成功の秘訣について「自分自身であり続けたこと」と語っていました。 確かに、私の先生とオプラは正反対と言っていいほど違います(笑)。 でも、二人とも私が心から敬愛する人物です。 それは、二人がそれぞれ、ちゃんと自分自身でいるからだということですね。 だから私も、これからずっと、「本当の私に少しでも近づくこと」を忘れないようにしたいと思います。 そして、私のところにいらっしゃるクライアントの皆さんの、本当の自分を見つけるお手伝いを続けていきたいと思います。 (そして、私の経験上、「本当の自分」を見つけるより、「他の方の本当のエッセンス」を見つける方が、ずっと楽にできたりします……自分のことって、一番分からないですからね 笑) 2011年 08月 31日
皆様、
いかがお過ごしでしょうか。 私はまだまだ、残暑にやられているせいか、頭があまり良く働きません。 本来であれば、心理セラピストらしい、皆様が読んでほっとできたり、心が軽くなったり、元気が出たりするような記事をお届けしたいところなのですが、 こんな頭の回転状態なので、それもままならず、ちっともブログが更新できずにすみません。 …ということで、今日はせめて画像だけでも、皆さんに清々しさをお届けできればと思います。 最近の私のお気に入り、ニセコの写真です。 好きが高じて、先週は二度もニセコへ行ってしまいました。 あの空の広がり、緑のまぶしさ、空気感……何もかもが好きです。 ニセコへたった2時間で行ける場所に住んでいるなんて、本当に幸せです。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() こんなに素晴らしい場所が、どこへ行ってもほとんど貸し切り状態で楽しめるなんてすごいと思いませんか?何故か人々は、夏よりも冬のニセコの方が好きなようですが(ニセコといえばスキーなので、ホテルなども夏の方がずっと安いんですよ)、私は断然夏のニセコ派です。 皆さんも機会があったら、ぜひ夏のニセコへ足を運んでみてくださいね。 2011年 08月 11日
皆様、
ほんっと毎日暑いですね〜。 といっても、最高気温は31度くらいなので、東京の人からは怒られるかもしれませんが、 北海道民は、気温25度を超えるとぱたっと活動がとまってしまうくらい暑さには弱いので、どうぞお許しください(笑)。 昨日は、来年のトレーニング会場の下見をしに市内某ホテルに行ったら、 ホテルのレストランで生ビールをごちそうになってしまいました。 思わず、連れのスタッフと2人、真っ昼間からまったり……至福のひとときでした(笑)。 さて、私は夫からストーカー呼ばわりされているほどの夫大好き人間なのですが(笑)、 その彼が、札幌市中央区北3西4のキャノンギャラリー(日本生命ビル1階)で本日より写真展を行います。 ![]() 昨年、朝日新聞道内版夕刊に連載していたフォトエッセイの写真を集めたもので、 コンセプトは「コンパクトデジタルカメラで感じた札幌」。つまり、一眼レフではなく、全部ふつうの小さなデジカメで撮影した写真なのですが、合成写真疑惑が出るくらい凝った写真ばかりです(笑)。 ふつうのデジカメで、ここまで一眼レフっぽい写真が撮れるんだな〜って、ご覧になった方は驚かれると思います。 とても良い写真展ですので(私が言っても説得力ないかもしれませんが 笑)、お近くにいらした方はどうぞ足をお運びください。今月23日まで開催中です。 http://dc.watch.impress.co.jp/docs/news/20110728_463457.html 【追記】 このブログを見て、早速会場に足を運んでくださった皆様、本当にありがとうございました! 今日の札幌の最高気温は、33度もあったそうです。暑いはずですよね……。 2011年 08月 10日
皆様、
連日本当に暑い日が続きますが、お元気ですか?さすがの私もこう暑いと、ついついビールに手が伸びてしまう毎日です。(とは言ってもあまり飲めないので、コップ半分くらいで満足しちゃうんですけど 笑) さて、私は年々考えがシンプルになってきているので、 今の原発をめぐる日本の状況が、どうも解せません。 普通に考えれば、これほど将来に渡って広範囲な影響を及ぼし、 子どもたちの健康をリスクにさらし、 すでに農産物に莫大な被害が出ていて、 除染に天文学的な費用がかかり、 どう考えても、安全面だけでなく、コスト的にもまったくペイしない発電方法なのに、 ……なぜ日本政府は原発を廃止しようとしないのか? 私のシンプルな頭には、まったく理解不能です。 世の中を悪い方向へ持って行くのは、頭の悪い人ではなくて、いつだって頭の良い人たちです。 人間は、頭でっかちに生きていると、ハートとのつながりを自ら断ち、どんな状況でも合理化できてしまうようにできています。 そして、頭が良くてハートにつながっていない人ほど、目先のことしか見えず、遠くが見えない。 私は20代のころ、そういう人たち(つまり、社会の中枢にいる人たち)とばかり日々接する仕事をしていたので、よく分かります。 そして、周りがそういう人たちばかりだと、自分がハートで感じる真実が、周りに流されてだんだん間違っているように感じてしまうことも。 だから、そういう人たち(とその集団)に頼って、理詰めでものごとを変えていこうとしても、たぶん無理です。 自分たちで変えていくには、直接行動するしかない。 ……上記のようなことを最近つらつらと考えて、「どうして日本では、脱原発の国民投票の動きがないのかしら?」と思っていたら、私が無知だっただけで、ちゃんとありました(笑)。 お上に、「原発を廃止してください」と頼むのではなく、自分たちで廃止の方向へ持っていくには、時間はかかっても、イタリアのように国民投票をするのが一番だと思います。 皆様も、よろしければぜひ御協力ください。 「脱原発の国民投票をめざす会」 天気の良い夏の夜に、屋外のビアガーデンでビールを楽しんだり、 晴れた日に、外にハイキングに出かけたり、 子どもが好きな時に外で遊べたり、 そういったシンプルな幸せが、ずっと守られる国でありますように。 おまけ。 とてもとてもハートのある大学教授の渾身の訴えです。 こういう方がいらっしゃるなんて、本当に素晴らしいですよね。 2011年 07月 29日
相変わらず気まぐれな更新ぶりで、申し訳ありません(笑)。
私が3年前に翻訳したトラウマ療法ソマティック・エクスペリエンスの入門書「心と身体をつなぐトラウマ・セラピー」の三刷が9月に出ることが決まりました。 (アイコンをクリックすると、アマゾンのページに飛びます) 震災以降、好調な売れ行きだそうです。 もちろん、自然災害は起きて欲しくありませんが、本物のトラウマ療法が世の中に広まっていくのはとてもうれしいことです。 震災に限らず、人はどんなトラウマからも回復できる自然治癒力を秘めています。 そのことが、本当に良く分かる一冊です。 まだご覧になっていない方は、よろしければぜひご一読ください。 必ず皆様のお役に立てると思います。 2011年 07月 28日
皆様、
あっという間に、震災から4ヶ月以上が過ぎてしまいました。 この間本当にばたばたとしていましたが、最近ようやく、他の仕事が一段落してきて、今この時点で私にできる災害支援は何だろうかと考えるようになりました。 5月に七ヶ浜に入って以来、なかなか再び現地に行くのもままならないのですが、 今の私にできるのは、 札幌に避難してきた被災者の方や、震災後現地に入って支援活動を行った方の心身のケアを行うことです。 ということで、以下にお知らせします。該当される方はどうぞお気軽にご連絡くださいませ。また、身近に該当者がいらっしゃる方がいましたら、以下の情報を転送していただけるとうれしいです。 〈被災者の方、被災地支援にかかわった援助者の方への無料セッションのお知らせ〉 対象:被災地から札幌(とその近郊)に避難していらっしゃった15歳以上の方および、 被災地支援に入られた道内の消防士、自衛官、警察官、医師、心理士、看護師などの援助職、専門職の方 (大変申し訳ありませんが、当方はプレイセラピーの設備がありませんので、15歳以上の方に限らせていただきます) 人数:5名(先着順) 被災者の方は、現地に住んでいた証明を、 援助職の方は、身分証明書をご呈示いただきます。 回数:5回まで無料(それ以降のセッション料金も応相談) 申込先:プレマカウンセリングルーム (011−532−8080または、info(at)premamft.comまで電話かメールにてお申し込みください) 震災から日数が経つのに、まだ心が晴れない…という方、 あるいは援助に入ってから、心身の調子が悪い点という方、 それは、まったく異常なことではなく、完全に正常な反応です。 今からでも、自分のケアをするのに遅すぎることはまったくありません。 どうぞ、そのためのお手伝いをさせてください。 ご連絡をお待ちしております。 2011年 07月 22日
女子ワールドカップの興奮冷めやらぬ今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
私は今回、宮間あや選手(背番号8)のことを初めて知ったのですが、 本日、彼女の人柄を物語る素晴らしいビデオを発見しました。 これを見た時、私は優勝の瞬間と同じくらい感動しました。 こんな若い女性がいるなんて、日本はほんとに捨てたもんじゃありません。 惚れました(笑)。 2011年 06月 22日
皆様、
いかがお過ごしでしょうか。 さて本日は、トラウマセラピストとしての私が大発見した人生の秘密を皆さんとシェアしたいと思います。 それは、 「過去は変えられる」ということです。 …皆さん、驚かれましたでしょうか。 そうですよね、「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」なんていうのが、一応世の中の常識になっていますものね。 でも、実は違うのです。 記憶をつかさどるのは脳ですが、実は、こと記憶に関しては脳はあまりお利口さんではありません。 このことについては、私のトラウマ療法の師であるピーター・リヴァインが「心と身体をつなぐトラウマ・セラピー」(雲母書房)の中ですぐれた説明を行っています。その一部を紹介します。 ベルグソンは、脳の働きは過去を保存することではないという主張において時代をはるかに先取りしていました。 「それを覚えているから、何が起きたのか知っている」という概念は、体験のさまざまな要素から意味を創り出す人間の必要性がもたらした幻想であるという説を示している理論家は数多くいます。 著書「記憶とは何か」の中で、イスラエル・ローゼンフィールドは意識体験の領域を徹底的に調べ、いくつもの驚くべき結論に達しています――特に、私たちが通常考える記憶という概念は不適切かつ誤りであると述べています。 彼はその理由を、「私たちが頼りにするのは固定したイメージではなく、過去が現在にとって適切であるようなやり方で作り直したもの――つまり想像――である」と言っています。 免疫学における初期の研究でノーベル賞を受賞したジェラルド・エーデルマンは、こうした現象を「記憶にある現在」と適切に呼んでいます。 アクター・アーセンは彼の著作「直感心理療法の基本概念」の中で、創造性と固定記憶は正反対であることを示しています。 記憶は、出来事を時系列的に記録したものではなく、むしろとんまな人と戯れているのに近いものです。 心は、当時の印象に従って、色、イメージ、音、におい、解釈、そして類似の覚醒と感情を持つ反応の中から選択を行い、さまざまな組み合わせでそれを前面に押し出して我々が記憶と呼ぶものを作り出します。 生存に関係する記憶は、ある特定の種類の知覚であって、出来事の正確な刻印ではありません。 この意味で、記憶は有機体が体験のゲシュタルト(全体としてのまとまり)を作り出すプロセスなのです。 このゲシュタルトは実際の出来事の忠実な描写の場合もあるし、いくつかの異なる出来事からくる無関係の情報を元にした解釈――つまりモザイク――になってしまう場合もいくらでもあります。 こうした理由で、目撃者はしばしば同じ事件に対して驚くほど異なる説明をするのです。 つまり、私たちが過去の出来事として覚えていることは、実際に過去に起きた体験とは異なっている場合も多いのです。 そして、私たちの記憶の内容を決めているのは、実は、私たちの現在のあり方なのだと、特に最近、日々のクライアントの皆さんとのセッションを通じて私は痛感するようになりました。 私のところへいらっしゃるクライアントさんたちは、大小さまざまな心の傷を抱えていらっしゃいます。 最初、彼らの口から説明される過去の体験を聞いていると、本当に厳しくつらいものに聞こえますが、 セッションの回数を重ね、彼らが癒されていくにつれて、そうした体験以外のさまざまな記憶が彼らによみがえってきます。 それは例えば、自分をいつも虐待ばかりしていたと思っていたお母さんからすごく優しくされた思い出だったり、 家族に1人も味方がいないと思っていたはずなのに、実は近くに住んでいたおばあちゃんはいつも自分を助けてくれていたことだったり、 さらには、一つの体験の中にでさえ、今までとはまったく違う意味を持つような別の側面の記憶がよみがえってくることさえあります。 (ある旅行の思い出が、自分ではすごく嫌だったと記憶していたのが、実は楽しかったなど) これはすべて、その人の現在のありようが、過去へと投影されて起こるのです。 生きるのがつらい人にとっては、自分の生きていた道筋すべてが「つらい」というレンズを通してしか見えませんが、 現在の自分が少しずつ癒されてくると、そこに「幸せ」という別のレンズが現れるのです。 それはもちろん、その人の過去に本当にあったつらい出来事を否定するものでは全くありませんが、 そうしたつらい出来事があったにもかかわらず、「幸せ」レンズを通して見ると、「こんないいこともあったんだなあ」ということが見えるのです。 それが見えると、つらい体験も含めて、過去と現在の自分をますます肯定できるようになり、より「幸せ」レンズが大きくなるのです。 私は、クライアントの方々とのセッションで、記憶が変容していくこうした瞬間に、特に最近しばしば立ち会うという幸運に恵まれてきました。 これは、本当にうれしいし、希望が持てることです。 だから、もし今つらい思いをしている方がいたとしても、決して絶望しないでください。 つらさを解消するのに、過去の痛みを掘り起こす必要はまったくありません。ただ、今の自分を癒してあげましょう。 それによって、あなたの未来だけでなく、過去も必ず輝きだしますから。 2011年 05月 25日
前回の更新から、きっちり一ヶ月経ってしまった今日この頃(笑)、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
私はあれから、GWの札幌でのSEトレーニング、その後にSEの受講生たちとチームを組んで七ヶ浜での被災地支援……と結構休む暇もなく、七ヶ浜から戻って以来、パソコンに向かうエネルギーもあまりありませんでした。どうもすみません。 七ヶ浜へは、プラジル出身の素晴らしい子どものトラウマ療法専門家、アレ・デュアルテを連れて行ったのですが、 その模様が本日、NHKワールドで全世界に発信されました。 SEをベースにした被災地支援は、わずかな時間で本当に素晴らしい効果を上げるものです。援助者の二次トラウマ予防にも非常に効果的な方法です。 その効果の一端が、こちらのニュースからもお分かりいただけるのではないかと思います。 どうぞ皆様ご覧ください。 2011年 04月 24日
皆さんこんにちは。
お気づきだと思いますが、昨日のブログから、何気なく日常の話に戻っております。 何か大きな災害に見舞われたときに、私たちができる一番のことは、 淡々と普段通りの日常生活を送ることだと思います。 なのでこれからは、なるべく日々の些細なことをまた皆さんとシェアしていければと思っています。 さて、昨日涙ながらに愛妻号くんとお分かれした我が家ですが、 私は早速、新たにやってきた新型洗濯機さんにハマっています(笑)。 20年の間に、洗濯機がこんなにも進歩していたとは……。 愛妻号くんがいかに骨董品だったか、新しい子がやってきて初めて気づきました。 普通に文明的な生活を送っていらっしゃる皆さんには何も驚くような話ではないのかもしれませんが、私にとってはびっくりの連続です。 まず、風呂水利用は当たり前になっているのですね。 モーター付きのホースがすいすいと風呂の残り湯を吸い上げてくれ、しかも残り湯の利用を洗濯だけとか、洗濯とすすぎ1回目とか、ボタン一つで指定できることに感動しました。 これまで、バケツで毎回くみ上げていた我々の苦労が嘘のようです。 それに今は、仕上がった洗濯物がからまっていないのも常識なんですね。 脱水も優秀で、洗濯物が乾くスピードが違います。 投入した洗濯物の量を自動で測って、重さに適した水量を決めてくれたり、洗濯槽がカビないように洗浄機能や送風機能がついていたり……いやあ、すごいですね。 うれしくて、昨日から説明書と首っ引きで何度も洗濯機を回しています。 宇宙船のような操作パネルにも、そのうち慣れるに違いありません(笑)。 ーーーーーー 話はまったく変わりますが、日曜日の今日、長沼で農業を営む友人の畑へ遊びに行ってきました。 本日のメインは、羊の毛刈りです。 こちらが毛を刈られる前の羊くん(オス1歳)。 ![]() 羊飼いのお兄さんが、バリカンで手際よく毛を刈っていき…… ![]() こんな姿になりました。風邪ひかないでね(笑)。 ![]() 帰り道、近くの用水で白鳥の群れも見てきました。 ![]() それでは、本日はこの辺で。 2011年 04月 23日
皆様こんにちは、お元気ですか。
さて、我が家は今年結婚17年目に突入しておりますが、これくらいの年数が経つと、いろいろな電化製品にガタが来るもので(しばらく前にこんな話もしてましたね)、 昨日とうとう、長年使っていた洗濯機が壊れてしまいました。 この洗濯機は、夫が独身時代の1989年から使っていたという年代もので、 その名も「愛妻号」というナショナルの懐かしいモデルです。 ![]() 実は私、この愛妻号くんが結構お気に入りでした。 ごく基本的な機能しかついていませんが、頑丈だし、汚れは良く落ちるし、洗濯機としての基本を押さえた頼りになるいい奴だったのです。 しかし、ここへきて、脱水にかけると3軒先まで聞こえるような大音量が響きわたるようになってしまい(昨日洗濯中に中国の友人とスカイプしていたら、「電車?」と聞かれたほどです 笑)、 おまけに洗濯終了後の洗濯物には、どこから削れたのかプラスチックの屑まで付着するようになってしまいました。 もう21年間も活躍してくれたので、さすがに引退してもらおう…ということになり、 昨日量販店へ新しい洗濯機を買いに行ってきました。 ドラム式も考えたのですが、やはり使い慣れた縦型の、乾燥機能もない安価な洗濯機を選びました。(乾燥機付きにすると、水の消費量がすごいことが分かり、これではエコにも逆行するのではと考えました) にもかかわらず、操作パネルを見ると、我が愛妻号くんと比べ、まるで人力車と宇宙船くらい違うのです。しかもサイズは大して違わないのに、倍の8キロも洗えるなんて、本当に技術の進歩はすごいですね。 愛妻号くん、今まで長年ありがとう。本当におつかれさまでした。 新しい洗濯機さんとも、これから長い付き合いになるといいなあ。 2011年 04月 16日
皆様、
とても急な話なのですが、来週4月20日の水曜日に、東京で「災害後のトラウマ予防ケア」ワークショップを開催することになりました。 東京近郊の援助職のお知り合いがいましたら、ぜひお知らせいただけると幸いです。 〈災害後のトラウマ予防ケア〉 身体的アプローチを中心に 今回の震災のような大規模災害の後、被災者の援助に入る援助者達はどのようなことに気をつけるべきでしょうか。援助者の適切な介入次第で、被災者のPTSDの発症を未然に防ぐことができます。 米国では、身体をベースにしたトラウマ療法ソマティック・エクスペリエンスから発展した「トラウマ回復モデル(TRM)」という手法により、タイの津波、ハリケーンのカトリーナ、四川省、ハイチにおける地震などの後、救援チームが現地で非常に効果的な援助を行いました。このモデルはまた、実際に支援に入る援助者の二次トラウマやバーンアウト予防にも非常に役に立つ手法です。 これまでに新潟、札幌で計3回のワークショップを行い、ご好評をいただいてきました。より多くの対人援助にかかわる皆様に、そのモデルを知っていただき、実際の援助と、ご自身のセルフケアのヒントにしていただければと思っています。 日 時 2011年4月20日(水)午前9時半~午後4時半(昼休憩1時間) ※10分前より開場、受付。 内 容 トラウマが発生する生理学的な仕組みの解説 救援現場ですぐに役立つ実践的なエクササイズの紹介 ※和室でのワークになります。動きやすい服装でお越しください。 講 師 藤原千枝子 (臨床心理士) 場 所 目黒区立・田道住区センター・三田分室(03-3791-7901) 第3会議室(和室) 目黒駅(山手線・三田線・南北線)から徒歩10分。 目黒駅西口に出る⇒バス乗り場を右へ⇒(株)アクロスと東京三菱UFJ証券の間の三田 通りを恵比寿方面に直進 ⇒東急ストアを通過⇒Hotel Princess Gardenを通過⇒Hinomaru Driving school の真向かいです。 対 象 心理士、医師、ソーシャルワーカー、ボディワーカー、救助隊員、教師など、 災害支援に関わるすべての職業の人 定 員 20人 参加費 6千円 (資料代込み。当日お支払ください) 申 込 お名前、職業(所属先)を明記の上、メールか電話でお申込ください。 先着順。定員になり次第締め切ります。 申込先 玉木素子 090-7281-3358 space.tao.88@gmail.com 藤原千枝子 プロフィール カリフォルニア州公認サイコセラピスト。臨床心理士、トラウマ療法ソマティック・エクスペリエンス認定プラクティショナー。大阪大学人間科学部卒。新聞記者(奥尻島の津波直後の取材経験、阪神大震災後のボランティア経験あり)を経て、サンフランシスコのカリフォルニア統合学研究所(California Institute of Integral Studies)にてカウンセリング心理学修士課程修了。現在は札幌市でプレマカウンセリングルームを主宰する傍ら、市内の中学高校のスクールカウンセラー、婦人科クリニックでのカウンセラーとして勤務。 2011年 04月 05日
皆様、
お元気ですか。私は週末、二泊三日で新潟へ災害支援のために行っていました。県立がんセンター病院で行ったトラウマ回復モデルのワークショップには何と120人の方にご参加いただきました。こうした支援に対するニーズの高さを実感しました。 さて、新潟で行ったものと同じワークショップを今週末に札幌でも開催するので、そのお知らせをこちらにもアップします。実は3月末にも札幌で同じワークショップを開いたのですが、そちらはあっという間に定員が一杯になってしまったのであえてこちらではお知らせしませんでした。前回参加を逃した方がいましたら、ぜひご参加ください。新潟での実際の支援の体験も交えながら皆さんにご紹介できたらと思います。(大変申し訳ありませんが、実際に援助にかかわるプロの方に参加を限定させていただきますので、ご了承ください) 〈第2回 災害直後のトラウマ予防ケア〉 身体的アプローチを中心に 今回の震災のような大規模災害の後、被災者の援助に入る援助者達はどのようなことに気をつけるべきでしょうか。援助者の適切な介入次第で、被災者のPTSDの発症を未然に防ぐことができます。 米国では、身体をベースにしたトラウマ療法ソマティック・エクスペリエンスから発展した「トラウマ回復モデル(TRM)」という手法により、タイの津波、ハリケーンのカトリーナ、四川省、ハイチにおける地震などの後、救援チームが現地で非常に効果的な援助を行いました。 3月にワークショップを行ったところ、ご好評いただいたため、このたび札幌での2回目の開催となりました。より多くの対人援助にかかわる皆様に、そのモデルを知っていただき、実際の援助の際のヒントにしていただければと思っています。 日 時 入門編 2011年4月9日(土)18時~20時30分 実践編 2011年4月10日(日)9時30分~12時30分 ※いずれも、15分前より開場、受付。 内 容 入門編 トラウマが発生する生理学的な仕組みの解説 救援現場ですぐに役立つ実践的なエクササイズの紹介 実践編 具体的なTRMの解説 救援現場ですぐに役立つ実践的なエクササイズの紹介 ※実践編は前日の入門編を受講された方が対象です。併せてお申込みください。 ※当日は、動きやすい服装でお越しください。 講 師 藤原千枝子 (臨床心理士) 場 所 北翔大学北方圏学術情報センター「ポルト」 札幌市中央区南1条西22丁目1番1号 http://www.hokusho-u.ac.jp/sisetu/porto 対 象 心理士、医師、ソーシャルワーカー、保育士、教師など、 メンタルケアに関わるすべての職業の人 定 員 入門編 35人、実践編 25人 参加費 1日目のみ 3千円、2日間 6千円 (資料代込み。当日お支払ください。) 申 込 参加希望コース(1日目のみ・2日間)と、お名前、職業(所属先)を明記の上、メールでお申込ください。 先着順。定員になり次第締め切ります。 申込先 鎌田明日香 (臨床心理士) sehokkaido@yahoo.co.jp 藤原千枝子 プロフィール カリフォルニア州公認サイコセラピスト。臨床心理士、トラウマ療法ソマティック・エクスペリエンス認定プラクティショナー。大阪大学人間科学部卒。新聞記者(奥尻島の津波直後の取材経験、阪神大震災後のボランティア経験あり)を経て、サンフランシスコのカリフォルニア統合学研究所(California Institute of Integral Studies)にてカウンセリング心理学修士課程修了。現在は札幌市でプレマカウンセリングルームを主宰する傍ら、市内の中学高校のスクールカウンセラー、婦人科クリニックでのカウンセラーとして勤務。 2011年 03月 27日
皆様、
お元気ですか。 本日、アメリカのトラウマリソース研究所(TRI)が開発した、トラウマ回復モデル(TRM)という災害時のトラウマ予防ケアのワークショップ第1回目が札幌で無事に終了いたしました。 心理士、保健師、教師など心のケアに携わる方々25人が参加くださり、充実したワークショップとすることができました。参加くださった皆様、どうもありがとうございます。 そこでもシェアした、トラウマ回復モデルの創始者エレーン・ミラー・カラスの論文をこちらにも転載しておきます。専門家向けですが、被災地の支援のヒントとなる情報がたくさん含まれています。 【トラウマ回復モデル(The Trauma Resiliency Model)】 被災地支援のためのガイドライン トラウマリソース研究所(TRI) 共同創設者・共同ディレクター エレーン・ミラー・カラス(ソーシャルワーカー) 難民キャンプを訪れた際、ハイチ大地震生存者の一人である若い女性マリーは、地球が爆発し彼女の人生が根本的に変化して以来、ずっと気分が悪いとクレオール語で語った。彼女は不眠、腹部の不快感、頭痛を訴え、しばしば足が弱々しく感じると報告した。心臓の鼓動が速すぎて常に疲労困憊していた。気分の変動が激しく、絶望、罪悪感、怒り、悲しみ、悲嘆や恥の感覚に悩まされていた。彼女はさらに、忘れっぽくなり、現在と未来を混同する感じがすると話した。彼女は恐怖や、友人たちから聞いた女性達に対する暴行の詳細を語った。不幸なことに彼女の父親と婚約者がポルトープランス(ハイチの首都)の崩壊で死亡したと、涙ながらに話した。 彼女が述べたこうした症状は、ポルトープランスで起きたような規模の自然災害の後にはよくみられるものである。これらの症状は過去5年間にタイ、中国、ニューオリンズやアフリカの大災害での生存者の間でも観察された。この論文では、大災害に対する人間の一般的な反応と、このトラウマ回復モデルが、簡単な生物学的介入と心理教育によっていかに個人のバランスを取り戻す助けとなるかを探っていく。 ショックトラウマとは、人の対処(コーピング)能力を圧倒してしまう出来事を指す。広範囲に及ぶ死と破壊を目の当たりにする強烈な体験は、人間の存在そのものにかかわる性質を持つ。その体験の最中、出来事があまりに急で速いスピードで起きたため、人がそれに対処できる能力は圧倒されてしまう。生存者は頻繁に、強烈な感情を伴う崩壊と分裂の内的な感覚を訴える。 生存者はしばしば、個人の安全が失われ、「作り替えられた」自分について語る。多くの場合、大規模な社会構造の変化が起こる(家族や友人の死傷、自宅の喪失、教会やショッピングセンター、公園といった地域の集会場所の喪失など)。深淵な生存者の罪悪感が自己の存在の中核まで刻み込まれることも少なくない。罪悪感と、それに関連した恥の感覚は、ゆがめられた考えや信念として現れたり、身体症状として現れることがある。生きたい気持ちと死にたい気持ちの内的な葛藤を同時に感じる生存者もいる。 2011年3月11日に起きた日本での地震、津波、そして迫り来る原子力被害は未曾有の出来事である。生存者の神経系を安定させるための援助は、彼らがバランスを取り戻し、生活を再建できるようになるために何よりも必要である。Bromet(2011)は原子力災害が精神保健に与える影響に関しての先駆的な研究者の一人である。Brometは、人々がいったん放射能にさらされたと思い込むと、彼らの健康に関する不安はなかなか消えない事を発見した。見えない脅威からの副作用について十分に知らないという慢性的な不安が起こる場合がある。親は子供の発育に関して、放射能が悲惨な病気を引き起こすのではないかと心配する。チェルノブイリ原発事故の後、避難した人々が大きな社会的烙印を押された事が分かっている。人々は彼らを怖がり、彼らが放射能で汚染されていると思い、彼らの存在が他の人々を汚染するかもしれないと考えた。Brometはさらに、被災者は新しいコミュニティーで受け入れられず、親たちは自分の子どもたちを避難してきた子供たちと遊ばせたがらなかったと述べている。Bromet(2011)はまた、原子力災害後の3つの主要な精神衛生面での問題は、不安、鬱と心的外傷後ストレス障害(PTSD)であるとしている。「この問題における独自の特徴は、放射能が原因の健康不安である。問題はどれだけの放射能が漏れたかではない——放射能が漏れたという事実そのものが問題となる。常にそれが最も大きな恐怖のひとつになる。日本ではこれがあまりにも多くの恐ろしい出来事の文脈で起こっているため、健康不安がさらに大きな位置を占める可能性がある」。従って、一刻も早い介入が不可欠である。 新しい見方——生物学的な視点 破壊的な出来事の後に人間の神経系に深く刻み込まれる体験には、生物学的な根拠がある。心的外傷のストレス反応は、多くの生存者にとって常に内的な素地として働くことがある。神経系の覚醒状態は、その人の世界観に影響を与え、それが原因となって攻撃性や暴力から分離や鬱に至るまでの様々な行動を招く可能性がある。調節不全の状態は心的外傷体験から生み出され、些細な刺激でさえも活性化を招くことがある。自律神経系の調整不全は、個人の心身の内部でのバランス感覚の欠如という結果を引き起こす。 もしトラウマがかなり深刻かつ/あるいは繰り返し起こった場合、調整不全の神経系はその人の内的な体験を消耗させるだろう。Scaer(2005)は、トラウマ的な単一の出来事あるいは一連の出来事が起こった後には、成人、子どもを問わず、通常は耐えられる生活上のストレスに対して過剰な反応を体験し、その結果繰り返し交感神経の過剰覚醒を起こすと述べている。コルチゾールなどのストレスホルモンが身体内で大量に分泌されるのである。 Scaer(2005)はさらに、ホルモンの役割に言及している。コルチゾールのようなホルモンはトラウマ体験の後の反応を発達させる役割を果たす。彼は以下のように述べている。 「コルチゾールは、脅威やストレスにさらされた動物が、その脅威やストレスに対処し耐えられるように備える。もしストレスや脅威が非常に長く持続すると、コルチゾールは脳の活動を刺激し、警戒状態を高め、その結果不眠を引き起こす。コルチゾールは有害な副作用の長いリストを持つ……高レベルのコルチゾールは免疫系を抑圧し、リンパ節と胸腺の退化や萎縮を引き起こすことで、ストレス下にある動物を感染させやすくする。コルチゾールはまた、胃酸の分泌を増加させる。胃酸の逆流……はストレスによくある症状である。ストレスは主に……防衛の準備状態が比較的長引いた状態に脳が適応しようとした結果、血清コルチゾールの値が上昇したことに関連している」 一連の症状についての心理教育をすることで、生存者はトラウマへのストレス反応を、よくそう 思われるような人間的な弱さ(「自分がおかしくなっている」)から来るのではなく、圧倒させられる出来事への生物的な反応のひとつ(「桁外れの出来事に対して人間らしく反応しているだけだ」)という風にとらえ直すことができる。日本の場合、生存者たちはおそらく、自分の症状がトラウマ的ストレスなのか、それとも原発被害からの影響なのかとまどい、更なる困難を抱える可能性があるだろう。 生存者の全員がトラウマ的ストレスの症状を発達させるわけではない。トラウマ的な出来事のあとでも回復力は豊富にあり、大きな苦しみにもかかわらず、人間的な親切心や寛大さはしばしば増幅するものである。多くの生存者は、大惨事のあとで人生の意味がパワフルに深まったことを報告している。トラウマ的な出来事の直後にいかに他者を助けたかを表現しながら、強さや勇気の感覚を報告する人もいる。自分の信仰が強化されることもあるだろう。生存者の多くは、命そのものや、彼らの身近な生き残った人々に対するより深い感謝の念を表現している。 トラウマ回復モデル(TRM)の主要概念 TRMは、トラウマ的ストレスの症状を軽減させるための具体的なスキルを提供するものである。治療の目標は、クライアントが神経系の基本的な仕組みを理解できるよう助け、心身のバランスを取り戻すための特定のスキルを教えることである。このバランスは、「回復ゾーン」と呼ばれる。 身体には本来、自然な回復力が備えわっている。私たちが身体的かつ/または心理的な危機に直面すると、人間の身体は自動的に本能的な防衛反応を起こす。自律神経系の交感神経部門が活動を開始し、その結果呼吸や心拍が加速し、ストレスホルモンが生存のために活発になる。脅威が去ると、自律神経系の相補的な部門である副交感神経がバランスを取り、呼吸や心拍が遅くなる。人によっては、トラウマ的な出来事があまりに大きく、あまりに速い速度で起きたために圧倒されてしまい、神経系が自然のリズムに戻れないことがある。 人が交感神経の過覚醒の中で「高い状態で行き詰まる」と、慢性的な不安、パニック、激怒かつ/または多動になる。逆に神経系が「低い状態で行き詰まる」と、うつ、断絶、疲労、麻痺の深みにはまってしまう。車のアクセルとブレーキを同時に踏んだ時のように、両方のシステムが同時に行き詰まったときは、凍りつき反応と呼ばれる反応を引き起こす。それはヘッドライトを浴びた鹿の目つきや、軍隊におけるいわゆる「1000ヤード(約900メートル)の凝視」である。人が「凍りつき」反応にあるときは、時間の流れが遅くなり、恐怖や痛みが減少する。それによって生存の可能性が増える人もいれば、そうではない人もいる。戦うか逃げるかという自動的な防衛反応が完了できず、かつ/または凍りつき反応に入ってしまうと、生存のためのエネルギーは身体にロックされ、神経系に閉じ込められてしまう。この「閉じ込められたエネルギー」こそが、トラウマ的ストレスの症状を引き起こすのである。TRMの技法は、この閉じ込められたエネルギーを解放し、神経系をリセットして心身のバランスを取り戻すのに役立つ。 TRMは、身体的、すなわち身体に主眼を置いたアプローチである。トラウマは「話すことで解決」はしない。なぜならトラウマは我々の原始的な防衛反応をつかさどる脳幹に刻み込まれ、脳のこの部位は言語ではなく、身体感覚のみに反応するからである。TRMメソッドが、トラウマ的な出来事を語ってもらうことを必要としないのはこのためである。TRMは、今ある身体症状に働きかけ、自分が本来持っている癒しの能力に気付けるように生存者を援助することによって、心身のバランスを取り戻すことができる。 トラウマ体験を語ることは多くの人にとり大切なことではある。しかしバランス感覚に気付きを向けることで自律神経系を追跡(トラッキング)する方法を会得した人は、TRMの介入以前には語る際に常に圧倒される感覚が存在していたにもかからわず、そうした感覚を感じることなく体験を語ることができるようになる。 以下のガイドラインは、自然災害や人災による大惨事の後、生存者をどのように援助すればよいかをまとめたものである。 【TRMのガイドライン】 1.関係を築く−−被災者との関係を築くために次のような質問から会話を始める。 A.今一番あなたを助けてくれているのは誰でしょう? B. この難しい状況を乗り越えるのに、助けになっているものは何でしょうか? C.生存者のニーズを聞くこともまた、関係を築くきっかけになる。「今何を一番心配していますか?」など。あなたは具体的なサービスについて情報を提供できる立場にあるかもしれないが、援助についての誤った希望を与えないようにすることが重要である。生存者の中には、援助者が出来る範囲以上のことを期待してしまう人もいるからだ。 若いクレオールの女性マリーは、母親と避難所の運営者から現在最も助けられていると言った。助けについて説明しているとき、彼女は深呼吸をして、彼女の筋肉が緩んでいくのを観察できた。次のステップは、彼女にとって役に立ついくつかのスキルを学びたいかどうか尋ねることである。 2.「高/低での行き詰まり」のグラフを使い、トラウマ的な出来事の後に身体の内部で何が起きるかについて簡単に説明する。 (※グラフ省略) グラフを紹介すると、マリーは「高」での行き詰まりと「低」での行き詰まりを行ったり来たりしていることを話してくれた。彼女はこれが正常な反応だと知ってほっとしたと語った。 3.トラッキング−−自律神経系について簡単に教育する。 「あなたが不安を感じているときには、心拍と呼吸が速くなり、筋肉の緊張に気づくかもしれません(交感神経)」「あなたが落ち着いているときや、より安定を感じているときには、呼吸と心拍がゆっくりになり、筋肉がリラックスしていることに気づくかもしれません(副交感神経)。あなたの感覚をトラッキングする(追跡する)ことは、あなたの気づきを、落ち着ける感覚へ向ける助けになり、それによって、あなたの神経系がバランスを取り戻すことができるんですよ」 マリーは感覚を説明することができた。彼女は母親のことを考えると自分の呼吸がゆっくりになり、自分の内側がより穏やかな感じがすると言った。彼女はその変化を感じてみるように励まされた。そうすることで、彼女の呼吸はさらに深くなった。彼女はよりリラックスした感じがすると言った。 4.グラウンディング—グラウンディングは、今この瞬間の自分の身体と大地との関係に気づくことを指す。例えば、地震後、多くの生存者は「地震ショック」と呼ばれる体験を持つ。それは大地が今でも揺れているという継続的な感覚のことで、それによって心拍が速くなり、胸の痛みを含むさまざまな身体症状を引き起こす場合がある。生存者にグラウンディングのエクササイズを指導することで、地震ショックを軽減/消滅させることができる。それは、より本来の自分らしく感じ、自律神経系がバランスを取り戻すための第一歩である。 グラウンディングのエクササイズ ➢楽な姿勢を見つける ➢床、いす、ソファがいかにあなたの身体を支えているかに気づく ➢身体の中でもっとも支えられている感じがする部分に気づく ➢身体がいかに支えられているかに注意を向けながら、自分の内側で何が起きているかに気づく ➢あなたの気づきを足に向け、地面がいかに足を支えているか気づく(よりグラウンディングを感じるためにタッチを必要とする人もいる。例えば、相手の足の上や横に優しく自分の足を置いてあげる) ➢再び、内側に何が起きているかに気づく ➢もし不快な感覚に気づいたら、身体の中で普通な感じがしたり、少しでも楽に感じる部分に注意を向ける ➢身体全体に注意を向け、このエクササイズを始めてからより楽に感じたり、普通な感じになった感覚に気づく。エクササイズを終えるにあたり、少し時間を取ってそれらの感覚に気づいてみる。 マリーはグラウンディングすることができ、地震が起きて以来はじめて足がしっかりした感じがすると報告した。 もしその人がグラウンディングしづらいようであれば、資源づけ(下記参照)を試すことができる。人によってはイメージを深めてから身体を感じる方が上手く行くからである。 注:援助者は生存者の自己調整能力にアクセスする必要がある。もし誰かが身体を感じることが出来ない場合、その人はTRMのスキルに取り組む準備が出来ていないのかもしれない。我々はグラウンディングや資源づけのスキルを用いて彼らの準備具合のアセスメントを行う。 5.資源づけ(リソーシング)——内側と外側の資源(リソース)を見つける。 ➢外側の資源を見つけるための質問——あなたの人生の中で、あなたを落ち着かせたり、安心させたり、安らぎを感じさせてくれる人々、場所、経験について話してください。 ➢内側の資源を見つけるための質問——あなたが好きな自分の特徴は何ですか?(ユーモアの感覚、勇気、思いやり、強さなど) あなたのことを良く知る人はあなたの長所をどのように説明するでしょうか? 資源が出てくるにつれ、生存者はその一つについて細部まで詳しく説明するよう尋ねられる。資源についての情報がさらに語られるにしたがって、資源を説明しているときに自分の内側で何が起きているかに気づいてもらう。たいていの場合、資源はさらに深いリラクゼーション状態を引き起こす。相手が気持ちよい感覚について語る時に、援助者は相手にその感覚をトラッキングするように励ます。 6.自分が生き延びたストーリーを話すことが役に立つ人もいる。活性化を減らし、生存者の再トラウマ化を避けるために、異なった方法でストーリーに取り組むことが重要である。ストーリーの最後から語ってもらうようにすること。それによって、その人は現在の瞬間に自分たちが生き延びており、自分にとって重要な人たちの中にも生き延びた人がいるということを知ることができるからである。 ➢あなたが生き延びたと分かった瞬間について話してもらえますか? ➢家族や友人の中で他に誰が生き延びましたか?彼らが大丈夫だったと知った瞬間を思い出すことができますか? 援助者は、生存者が生き延びた瞬間を思い出したときや、家族のメンバーや友人が生き残ったと知った時に出てきた感覚に気づくよう励ます。中には、家族の消息が分かるまで自分自身が生き残ったという感覚を持てない生存者もいるだろう。 マリーの話は非常に痛ましかった。彼の父親と婚約者が地震で亡くなった。マリーは生き残った自分の母親と親友の一人について話すことができた。彼らが生き延びたと知った瞬間について説明しながら、彼女は笑みを浮かべ、深呼吸し始めた。援助者は、彼女がその瞬間を思い出すと自分の内側で何が起きるかに気づいてもらった。するとマリーは父親と婚約者の死を知った時のことを思い出して泣き始めた。彼女は痛みと涙を表現した。涙を流す彼女のそばに援助者が座っていると、ほどなくして彼女の思考は自然にシフトし、母親と友人のことを考え始めた。彼女の神経系は再び落ち着いた。彼女は「これはとてもつらいけれど、私にはこれをくぐり抜けるためのサポートがある」と話した。彼女がこう言った時、援助者は彼女に「私はこれをくぐり抜けるためのサポートがある」という言葉を繰り返してもらい、その時に内側で何が起きるかに気づいてもらった。彼女がその言葉を繰り返すにつれ、彼女の呼吸は深まり、彼女は心拍が遅くなったことを報告した。 生き延びた人々のことから話を始めた時、マリーは、心地よさの内的な資質を広げることができた。そして失った人々について話したとき、彼女は圧倒されずに彼らの話をすることができたのである。 7.クライアントにトラウマ体験が起きた日のことについて話すように勧めることができる。 ➢あなたの体験について話したいですか? 自分の体験について話したくないという人もいるだろう。グラウンディング、資源づけ、生き延びたストーリーに取り組むことが、生存者が耐えられる精一杯のワークかもしれない。このようなワークの方法は、彼らのストーリー自体に直接取り組まなかったとしても、神経系を安定させる上で非常に助けになる。 生存者がトラウマ体験について話したがったら、活性化のサイン(速い呼吸、筋緊張など)に注意する。生存者が活性化し始めたら、話を「一時停止」する。生存者に、彼らが不安にならないような別の方法でストーリーを語る手助けをしたいと説明する。「あなたがもっと落ち着いて話したいことをすべて話せるような助けになる方法をいくつかお教えしたいので、ここでちょっと話をお休みしてもらってもいいですか?」 ➢生存者の気づきを、グラウンディング、外側や内側の資源、身体内のより落ち着いている、あるいは特に何も起きていない場所に向ける。神経系が落ち着いてより大きなバランスを取り戻すにつれて、生存者に中立の感覚やバランスの感覚に気づいてもらうことができる。それから話を続ける。このプロセスは、生存者が話したいだけの話を全部話すまで繰り返される。多くの生存者にとって、これは圧倒されることなく自分のストーリーを語ることができた初めての体験になるだろう。心身が異なるやり方でストーリーを語り終えることができると知ることは、彼らを力づける体験になることだろう。 マリーのケースでは、今この瞬間に彼女が持つサポートを感じた後は、彼女は地震について話したいという欲求を持たなかった。これは常にそうであるとは限らない。自分の体験について語る必要がある人もおり、それが自分のトラウマ体験をさらに消化する方法なのである。TRMの援助者に導かれるとき、ストーリーは神経系を圧倒しない方法で語られることが可能になる。 8.トラウマのフラッシュバック ① 音やにおいは、トラウマに関連する覚醒や脅威反応を活性化する引き金になり得る。トラウマ的な出来事の音やにおいのイメージはまた、「何の前触れもなく」起こることがある。侵入的な音やにおいのイメージとワークするときは、生存者が中立または相反するような音やにおいの体験を作り出せるように助ける。地震や津波の音が耳を聞こえなくすることもある。 心地良い音/におい(お気に入りの音楽、自然の音/におい、好きな食べ物のにおいなど…)の記憶を思い出すことができますか? 防音室にいる自分をイメージすることで、その音を和らげることはできますか? 身体の中に音量調節のつまみがあるのをイメージして、その音量を下げることはできますか? あなたをその音/においから守ってくれるために欲しいものをイメージしてみましょう。それはどんなものでしょう? その音/においから、好きなだけ、または想像できるだけ離れてみてください。 クライアントが音/においを変化させるようなワークをするときは、クライアントに「音が和らいだり、匂いが中立/心地よいものに変わったりするにつれて、内側にどんな変化が起きるか気づいてください」と促す。 ② 視覚的なイメージはトラウマのフラッシュバックの引き金になることがある。トラウマ後に何の前触れも無く現れたり、常に継続して現れていたりする。トラウマ的なイメージの視野を広げたり狭めたりすることは、生存者が回復ゾーンにアクセスするのに役立つ。例えば、「そのイメージから自分ができるだけ遠ざかっていくのを想像できますか?」「視野を広げてみると他には何が見えますか?」など質問することができる。 9.放射線被ばくのため、生存者は、自分の身体内に圧倒されるような恐怖があり、どこへも逃れることはできないという感覚を覚えているかもしれない。ここで大事なのは、彼らがグラウンディングしたり、資源づけられたりしたときに感じる自然なリズムを体験できるよう助けることである。彼らの心配を完全に取り除くことはできないかもしれないが、不安の大きさを軽減できたとき、生存者は自分の内側を制御できるという新たな感覚を感じることができるかもしれない。 10.生存者との時間を終える際には、日常生活の中でトラッキング、グラウンディング、資源づけというスキルを使う彼らの能力を強化するようにする。生活の混乱がこの先何週間、何カ月、あるいは何年も続くことになる人もいるだろう。生存者が自分の身体内での心地よさを体験し感じる時間が増えれば増えるほど、大災害の余波に対処できる彼らの内的能力は拡大することだろう。人災または自然災害の後に起こる、何重もの喪失体験に対する悲嘆を簡単にくぐり抜ける助けになるような魔法の方法は存在しない。それでも、身体に備わっている自然治癒力の仕組みを人々が理解できるように助けることで、生存者は喪の作業をくぐり抜け、回復へと向かうことができるのである。 参考文献 1 Bromet, Evelyn, CNN, March 16, 2011 “Will Japan face a Mental Health Crisis? ” 2 Scaer, Robert, Trauma Spectrum, 2005, Norton & Co, New York (翻訳協力/浅井咲子・足立万里・大野誠士・熊谷珠美・白戸あゆみ 監訳/藤原千枝子) 2011年 03月 24日
皆様、
お元気ですか。 本日、友人から回ってきたYoutubeの画像を皆さんとシェアします。私はこれを見て涙が止まりませんでした。 日本って本当に素晴らしい国。 そして、世界が日本の為に祈ってくれています。 私たちは1人じゃありません。 2011年 03月 21日
皆様、
こんにちは。お元気ですか。 私のトラウマ療法の師ピーター・リヴァインが彼の同僚とまとめた、災害直後のトラウマ予防ケアの文章がやっと翻訳できましたのでここにアップします。前回の、災害後のメンタルケアに劣らないとても役に立つ文章ですので、どうぞいろいろな方に広めていただければと思います。 【災害直後のトラウマ予防ケア】 大震災のようなトラウマ的な出来事が起こると、私たちの安心感と、将来を予測できるという感覚が脅かされます。これによって私たちの中の強い身体的・感情的反応が引き起こされることがあります。こうした反応は正常です。災害直後のトラウマ予防ケアは、あなた自身、家族、友人たちがトラウマ的な出来事を目撃したり、聞いたり、実際に体験したことに対して、どのような援助ができるかについての情報を与えるものです。 〈やるべきこと、やってはいけないこと〉 •身近な人の安否をできるだけ早く確認するようにしましょう。必要な情報を得るため、ニュースを一定の時間だけ視聴し、それからテレビやラジオをしばらくの間消しましょう。さらに情報を得るために、2時間ごとにテレビをつけてもいいですが、そこで繰り返し流されるトラウマ的な映像には引き込まれないようにしましょう。こうした映像は、我々を取り込む並はずれた力を持ち、後で気分が悪くなることが分かっていてもスクリーンの前から動けなくしてしまいます。テレビを見続けたいという誘惑に抵抗しましょう。 •孤立してはいけません。家族や友人で集まり、お互いをサポートしましょう。身近な人の理解やサポートによって、私たちははるかに早く悲劇に対応できるようになります。たとえ私たちが他の人よりもうまく対処できているとしても、他の人の恐怖と無力感を認めることは何よりも大切なことです。ショックな出来事に対する人の反応はそれぞれ異なります。正しい反応、間違った反応があるわけではありません。 •あなたの反応が自分だけ、あるいは友人の助けだけでは対処しきれないほど強いと感じる場合は、専門家の助けを求めましょう。これはあなたがおかしかったり、弱かったりするということではありません。 •何もやることがないという時間を持たないようにし、なるべく計画的なスケジュールを立てましょう。 •近所のYMCAや教会などの集会所でグループを組織し、集まりましょう。 •自分の持つリソース(資源)、つまり自分を落ち着かせたり、強く感じさせたり、より地に足がつくように感じさせる助けになるようなものに何でも注意を向け直すことが重要です。人、活動、場所といった自分のサポートシステム全般に注意を向け直しましょう。映画や編み物、庭いじり、料理、子どもやペットと遊ぶ、自然の中に行くなど、自分が没頭できることをやってみましょう。 •自分の感覚、感情、考えを書き出しましょう。書くことで不安を解放し、コントロールを取り戻すのに役立ちます。 •十分に休息しましょう。非常時はアドレナリンに 突き動かされ、身体を疲労困憊させがちになるので、意識的に休みましょう。 •他の人や自分に、トラウマを深めることになるような反復的な方法で自分の体験を語らせないようにしましょう。代わりに、この悲劇/大惨事についてお互いに聴き合うサポートをしつつも、始めから終わりまでを全部一度に話さないようにします。自分が感じている感情を、たとえ嫌なものであっても感じるようにしてみましょう。怒り、激怒、復讐心は人災の後に起こる非常に自然な反応です。自分の感情を感じ、それを理性的な枠組みの中で表現しましょう。これによって、自分を圧倒することなく感情を感じることができ、強迫的思考にとらわれないですむようになります。 •感情は行動ではありません。生産的な行動を取るようにしましょう。 •活動を続け、病院でのボランティアや、献血をしましょう。お金を寄付したり、被災者のヘルプラインで援助することもできます。トラウマを受けた友人や家族の話に、もし彼らが怒っていたり、責めたりしても批判することなく耳を傾けてみましょう。彼らが一人になれるよう、彼らの子どもを預かったり、家事を手伝ったりしてみましょう。 〈心理的な反応〉 悲劇が起きると、人はさまざまに異なる反応をするものです。順番にそれをすべて感じてみましょう。悲嘆や受容の前に、多くの場合最初はショック、次に否認、怒り、うつを感じます。 •しばらくの間ショック、茫然自失、解離状態にある人もいるでしょう。彼らは時間感覚、場所の感覚、あるいは人との関係が分からなくなったりします。麻痺していたり、恐怖や痛みから切り離されたように感じる人もいるでしょう。 •恐れや深い悲しみ、不確実感や無力感を感じることもあるでしょう。こうした感情は正常なものであり、やがて消えていくでしょう。 •混乱したり、うまく思考や集中、記憶や問題解決ができなくなることもあるでしょう。うつ、疲労、休息できない、どこかへ消えてしまいたい感じもするかもしれません。こうした感情は、長く続かない限りはすべて正常です。 •動揺したり、不安、過度に警戒したり、いらいらしやすかったり、感情をコントロールできなくなることもあるでしょう。そのような時は自分を落ち着かせてくれる創造的な表現活動に従事してみましょう。家族や友人と共にいることは、落ち着く助けになります。 •疑心暗鬼になったり、被害妄想に陥ったりすることもあるでしょう。激しい怒りや、反社会的行動に参加したくなったりもするかもしれません。非常に批判的になり、すべての人を責めたくなったりもするかもしれません。友人と話し、自分の印象が正しいかどうかをチェックし、彼らと分かち合えないようなどんな行為にも従事しないようにすることが大切です。 •子どもたちは、まとわりついてきたり、怖い夢を見たりする場合があります。腹痛や頭痛を訴える子どももいるでしょう。代わりに攻撃的な行動を取る場合もあるかもしれません。これは正常なことです。何日間かこうした状態が続くかもしれませんが、そのうち終わります。彼らは安心で守られていると感じることが必要なのです。 〈 身体的な反応〉 •この種のストレスに対して、身体的な反応が出ることは自然なことです。なのでこうした反応を怖がらないようにしましょう。「活性化」のサインを認め、それを怖がらないことが大切です。 •心拍が速くなる •呼吸困難 •血圧の上昇 •胃が縮む、喉がつかえる •筋肉の震え •皮膚が冷たくなり、思考がぐるぐるする •上記のような反応に抵抗しなければ、やがて消えていきます。 •睡眠困難や、過食や、塩辛いもの・甘いものを食べたくなったり、アルコールやドラッグを過剰に摂取したくなったりするかもしれません……最良の「解毒剤」はこれらやその他の衝動に気づき、自分は深く動揺しているのだという事実を受け入れることです−−それによってこうした感覚は消えていくでしょう。 •人によっては、未解決の古いトラウマが再度呼び起こされるかもしれません。安心感と信頼感が揺るがされたかもしれません。彼らには自分の名前、実際の年齢、今日の日付と場所を思い出してもらう必要があります。 •人々の症状は多種多様であるでしょう。こうした症状はずっと続くことも、現れたり消えたりすることもあります。ひとまとまりの症状群として起こることもあります。 〈役に立つ反応〉 私たちは、自分たちの神経系が過剰に刺激されたときに、どのようにそれらを解放するかを理解することで、神経系のバランスを取り戻すことができます。以下はその例です。 震え、発汗 身体の温かさ お腹が鳴る 深い呼吸 泣く、笑う こうした反応は良いものです。つまり、エネルギーのいくらかを解放し、バランスを取り戻しつつあるということです。私たちがやるべきことは、ただ身体に何が起きているかを、批判することなく観察することです。自分たちがどう感じるかをただ感じるままにして、それがやりたいことをやるだけの時間を与えてあければ、身体は自らバランスを取り戻す内的な力を持っているということを理解するだけでいいのです。 〈やるべきこと〉 「グラウンディング(地に足をつけること)」し続けることが非常に重要です。もし方向感覚を見失ったり、混乱したり、取り乱したり、信頼できない感じがしたら、以下のエクササイズをやってみるといいでしょう。 •椅子に座り、地に足がついているのを感じます。太ももを押し、座面に触れるお尻を感じ、背中が椅子に支えられているのを感じます。周りを見回し、赤か青の色がついているものを6つ選びます。これにより今この瞬間にいること、より身体が地についていることを感じられるようになります。呼吸がゆっくりと穏やかになっていくのに気づきましょう。外に出て草の上に静かに座りたくなるかもしれません。地面に座りながら、大地にお尻が支えらているのを感じてください。 •次に紹介するエクササイズは、身体が感情を囲い込む「入れ物」として感じられるようになるためのものです。身体の各部分を手でやさしくぱたぱたとたたいてみましょう。手首に力を入れないようにしましょう。あなたの身体がよりちくちくしたり、生き生きしたり、はっきりと感じられるかもしれません。感情によりつながりやすく感じられるかもしれません。 •もう一つのエクササイズは、部位ごとに筋肉を緊張させることです。胸に腕を巻き付けて肩を抱き、しっかり握り、腕を上から下までたたきます。同じことを足でも行います。足を緊張させ、外側からつかみ、足を上から下までたたきます。背中を緊張させ、身体の前を緊張させ、それからゆっくりと緊張をゆるめます。これによってあなたや周りの人がよりバランスを取り戻す助けになるでしょう。 •スポーツや、エアロビクス、ウエイトトレーニングは、うつ状態の回避や攻撃性のはけ口として役に立ちます。 もしあなたが、祈りや、偉大な力を信じているのであれば、犠牲者の魂の安らぎや、負傷者の回復、悲嘆からの癒しを求めて祈りましょう。平和、理解、英知、善なる力が繁栄することを祈りましょう。存在の基本的な善性に対する信念をあきらめず、人間性への信頼を保ちつづけるようにしましょう。 最後に、私たち人間は非常に回復力のある存在で、これまでに起こったどんな恐ろしい悲劇からも復活してきました。さらに、私たちがトラウマを癒し、その可能性に心を開くとき、私たちにはトラウマによって自分たちを変容させる力が備わっているのです。 (文責:ジーナ・ロス/ピーター・リヴァイン。 本文の内容はトラウマ療法ソマティック・エクスペリエンスなど複数のメソッドに依った。訳:藤原千枝子 文中の強調は訳者による) 2011年 03月 19日
今、この時期に日本にいられて本当に良かったと心から思います。
未曾有の大震災に見舞われても、どこにも略奪やパニックが起きていない国。 放射能の危険があっても、皆それぞれの自分の仕事の持ち場から逃げようとしない。東京では普通に電車も動いているし、お店も開いている。あちこちでチャリティーのイベントが開かれ、皆他の人の役に立とうとしている。 3日前、東京で電車に乗りながら、乗り合わせた一人一人の人が愛おしくてたまりませんでした。 …この国に生まれて良かった。 日本人で良かった。 2011年 03月 18日
ラジオ局の皆さんへ
震災情報だけではなく、なるべくたくさん、心地よい音楽を流してください(特に被災地のラジオ局の皆さん)。 心が安らいだり、勇壮な気持ちになるクラシック音楽、楽しくなるポップス、一緒に歌える童謡……何でもいいです。 特に子どもたちに、音楽を届けてあげてください。 テレビ局の皆さんへ 震災情報の合間に、美しい映像を流してください。 広い草原、美しい森、咲き誇る花など……それらの映像を、優しい音楽と共に、ただ映しつづけてください。余計なコメントはいりません。 トラウマの予防に最も大切なのは、資源です。 傷ついた人々の目と耳に、心地良くなれるものを届けることで、どれだけたくさんの人が救われることでしょう。 これは、食料や毛布と同じくらい、人間の存在に必要不可欠なものなのです。 皆さんには、これらを人々に届ける力があります。 どうぞその力を、今こそ使ってください。 愛を込めて 2011年 03月 17日
みなさま、
しばらくブログを更新できずにすみませんでした。地震の翌日から本州、東京へ行っていました。急遽いくつか震災のメンタルケアのワークショップなども行い、昨夜遅く戻ったところです。 地震直後に、アメリカのソマティック・エクスペリエンスの先生&先輩にメールで助言を求め、彼らの返信をもとに文章を作り、仲間のMLに流したところ、その一人がさらに書き加えていろいろなところにメールで流してくれました。それが反響を呼び、さまざまな人がブログやツイッターで取り上げてくれて今日に至っています。私もさきほど、札幌のHBCラジオの番組に投稿したところ、パーソナリティの方が2回も(1回は全文、2回目は要約)読んでくださいました。本当に今皆に必要とされている情報なんだなと思います。遅くなりましたがここにも全文紹介しますね。(ちなみに、HBCラジオの最初の部分を録音していた方がいらっしゃいましたら、ぜひこちらにご一報お願いします) 皆さん、どうぞご自由に下記の文章を転載してください。 【災害時のメンタルケア】 ◆1.今こそ自分自身のメンタルケアを。 今はまだ地震直後であり、だれでもアドレナリンが噴出している時です。こういう時は何かをしたくてたまらなくなりますが、まずはその自分自身の感覚に意識を向けてみましょう。こまごま意識してみることをトラッキングといいます。 自分自身に対するサポートを最初にしてください。 私たちが落ち着いているか、不安エネルギーをまき散らしているかによって、様々なことが違ってきます。 ◆2. テレビの視聴には気をつけてください。*特にお子様、感受性の強い老若男女の方々。 身体がだるくなったり、ボーッとしたり、涙が出てきたり、妙な罪悪感が湧いてきたり、不安状態にある自分に気づいたら、即刻テレビを消すか、必要なニュース速報のみが流れてくる全く違う番組にしてください。 テレビで繰り返し繰り返し流される悲惨な映像は、非常に強い吸引力を持ちます(とかく最近のメディアは人々の不安をあおるのが特徴です)。 人によっては催眠にかけられたようにテレビの前から動けなくなる人もいるでしょう。 こうした映像に何度も何度も自分をさらすことは、何の役にも立ちません。 ***私たちが生きていく為に必要な情報が得られれば、それだけでいいのです!*** トラウマの渦の引っ張り込む力はとてもとても強力です。 サンフランシスコ大地震の時は、繰り返されるメディア報道が人々にもたらすネガティブなインパクトは甚大だったといいます。 ◆3. 今一番に必要なのは、身の安全を確保することです。 避難場所、食べ物、人々が安全かどうかをチェックすることが優先です。 ◆4. そして非常時に最も大切なのは、人とのコミュニケーションです。 人を求めるのは、とてもとても自然なことです。 その時の自分の思いを言葉にして、所属するコミュニティでシェアしたり、身近な人に伝えてみてください。 もちろん、手段はメールでも構いません。 「メールに書きながら落ち着いてきました。大丈夫です」とおっしゃる方、多いです。 【災害時のメンタルケア】は、 トラウマ療法であるソマティック・エクスペリエンス(r)(SE)の療法家(米国在 住)から届いたサポートメールを SEプラクティショナーであり臨床心理士の藤原千枝子とSEトレーニーであり臨床心理 士である牧野有可里がまとめたものである。 2011年 03月 08日
皆様こんにちは。お元気ですか。
数日後に、我が家にカリフォルニアから海を越えて天使が来てくれるかもしれないので、 その前に、家をきれいに掃除せねば!……と意気込んでいたのですが、 実は、掃除しなければならないのは家ではなく、私の心の中でした。 さすが、天使さまです……本当に良く分かっていらっしゃる(笑)。 心のお掃除は、家の掃除よりもはるかに大変で、本当に遅々として進みませんが、 それでも、今の私に、というか、私の人生全体にとって何よりも何よりも大切なことです。 それに気づかせてくれた夫にも、心から感謝します(そうなんです、すごい夫婦ゲンカをしてしまったんです……笑)。 ![]() 2011年 03月 02日
さてさて、2回にわたりカメラマンの夫との撮影旅行同行記をお届けしました。
もちろんそうした旅行は大変楽しいのですが、 実は私の本当の望みは、できるることなら…… 彼のスポーツ撮影に同行したい!のです。 (心の叫びで、つい大きな文字になってしまいました 笑)。 夫は某通信社との契約で、札幌ドームの日ハム戦や道内のゴルフ撮影なんかをよく行っています。 (ヤフーで配信される札幌ドームの試合の写真は、ほとんど彼の撮影です) 今この瞬間も彼は、札幌ドームで佑ちゃんのオープン戦初登板の写真を撮影しているはずです。 実は私、ミーハーにも斎藤選手のファンでして……。 5年前、斎藤選手が甲子園で駒大苫小牧のマー君と投げ合って優勝をさらった時は、北海道民にとって彼は敵だったわけですが、 日ハムに来ると決まった途端、道民はさすが現金なもので(笑)、今の佑ちゃん歓迎大フィーバーは尋常ではありません。何せドームでの入団会見に8000人も集まっちゃうくらいですから。 もちろん私も現金な北海道民です、はい(笑)。 だから、選手を一番間近で見られるカメラマンの夫が羨ましくてなりません。 昨日も彼は札幌ドームで、沖縄キャンプから戻った彼の初練習を撮影していました。 「どれくらい近くで佑ちゃん見た?」と帰宅後の彼に尋ねたら、食卓で隣に座った私を指差して、「これくらいの距離」と言われました。うらやましい……(笑)。 もちろん彼は仕事なので、佑ちゃんだろうがダルビッシュ投手だろうが珍しくも何ともないそうですが。 そんな彼は、ゴルフ取材で遼くんも何度も撮影してます……いいなあ……私遼くんも好きなんです(笑)。 「私を撮影助手としてドームに連れてってくれない?」と何度も頼み込みましたが、 きっぱり断られました。 まあ当たり前ですね(笑)。仕事なんですから。 まだピチピチの(笑)新聞記者だった20代半ば、 当時勤務していた山形で、 年に一度あったプロ野球のオリックス×日ハム戦の球場に、 用もないのに新聞社の腕章をつけてイチロー選手の写真を撮りに行った昔を思い出します。 ミーハーなのは年を重ねても全然変わりません……困ったものです(笑)。 2011年 03月 01日
……何と、前回更新からあっという間に2週間……一体私の時間はどこへ消えてなくっているんでしょう(笑)。
月も変わってしまいましたが、先月半ば、夫の仕事にくっついてニセコへ行ってきました。 ![]() さて、今回の夫の仕事は、「冬のニセコに集うオーストラリア人」というテーマでの依頼で、 私は通訳として連れて行かれました。 実は冬にニセコへ行くのは初めてだったんですが、本当にびっくりしました。あそこはもはや、日本ではありません。 例えば、我々が最初の晩泊まったロッジは、オーナー兼マネージャー以下、宿泊客まで我々以外は全員がオージーでした。道を歩く人々もほとんど外国人、コンビニに長蛇の列をなしてお酒やお弁当を買い求めているのもほとんど外国人、スキー場のリフト待ちの列も半分以上外国人……夏の静かなニセコとはまるで別世界です。 そして夜に行ったとあるジャズバーも、お客さん全員がオーストラリア人とニュージーランド人で、どっちを向いても聞こえるのは英語ばかり。一瞬、自分がどこにいるんだか分からなくなってしまいました。 聞けば、冬のニセコがミニ・オーストラリアと化してから5年ほど経つそうです。お陰で今やニセコは彼らが好みそうなおしゃれなカフェやバー、レストランであふれ(その多くが冬期限定営業)、英語で受けられるヨガクラスからマッサージ屋さんまで、ありとあらゆるサービスがそろっています。英語のタウン誌やフリーペーパーも何種類も発行されており、そこに出ていたニセコのコンドミニアムの値段の高さには本当にびっくり仰天してしまいました。何せあなた、45平米くらいのフラットが4000万円以上するんですよ。いくら家具付きとはいえ、このバブルぶりはすさまじいです。億を超える物件も普通にいくつも掲載されていました。バーのご主人によると、現在ニセコの不動産は香港資本の投機先になっているそうで、一体これからどうなるんでしょうね。 びっくりしたのと、夫が仕事でたくさん写真を撮っていたこともあり、帰宅してから現地でほとんど写真を撮っていないことに気づきました(笑)。ということで今回は羊蹄の写真しかなくてごめんなさい。 でも、気さくな彼らとバーでいろいろ話したりするのはとても楽しかったです。同じ英語圏でも、オーストラリアの人たちは、米国人や英国人にはない独特の地に足がついた感じがありますよね。ただ残念だったのは、アメリカ英語に慣れきっている私の耳にはオージーイングリッシュは難しく、場合によっては彼らが話していることの半分くらいしか分からなかったことです。久々に、英語が覚束無くていつも分かったふりしてごまかしていた昔の自分を思い出しました(笑)。 冬のニセコもほんと、楽しいです。とっても気に入ったカフェも見つけたので(サンドイッチが30種類、素晴らしくおいしいケーキも毎日10種類近くあるんです。すごい!)、これからはちょくちょくニセコに遊びに行こうかなと思います。札幌からも結構近いですしね。 2011年 02月 15日
ご無沙汰しております(最近こればかりですみません)。実は二週間ほど前にひどい風邪を引き込みまして、活動を最小限にしていました(…って、更新していない期間を考えると全然言い訳になりませんが 笑)。ようやくほぼ完治し、普段の生活に戻りました。
さて、私の夫はフリーのカメラマンなのですが、私の日常生活におけるささやかな楽しみは、彼の撮影旅行に時々同行させてもらうことです。先月の下旬に、彼の撮影にくっついて釧路まで日帰り旅行してきました。もちろん彼は何泊かしたのですが、私は翌日仕事だったので行きは彼の車、帰りは最終の特急で札幌にとんぼ返りでした。そんな強行軍プラス、すでに風邪をひいていた夫と狭い車内に長くいたせいで、今回のひどい風邪と相成った訳です。皆さん、冬の釧路への日帰り旅行は避けた方が無難です(笑)。 しかし、釧路へ向かう道すがらの美しかったこと。最近しみじみ感じるのですが、やはり北海道が一番美しいのは冬ではないでしょうか。 ![]() ![]() 冬の釧路湿原。 ![]() 丹頂自然公園にも行きました。 ![]() ![]() そして冬の釧路。夕焼けがさすがの美しさです。 ![]() ![]() ![]() …ここまで写真アップして、ちょっと疲れちゃいました(笑)。最近行った別の小旅行についてはまた今度アップしますね。 2011年 01月 02日
皆様は年末年始をいかが過ごされましたでしょうか。私はちょっと贅沢して、31日から道内某所の海が見える素敵なホテルに二泊してのんびりしてきました。ホテルでの年越しって、年越しそばもおせちもお雑煮も全部ホテルが用意してくれるのですごく楽です(笑)。元旦には近くの小さなお社に初詣に行き、大喜びで海岸まで出たらいきなり大波がさぶんと来て靴下をびしょびしょにしてしまいました(何かラッキーな感じがしますよね 笑)。
本当は昨年中に書き込みたかったのですが、昨年1年間、私のところに来てくださったクライアントの皆様には、本当に感謝の気持ちで一杯です。何故か昨年はかなりの人数の昔のクライアントの方が戻ってきてくださった年でした(中には2年ぶり、3年ぶりという方もいらっしゃいました)。人生の節目節目で必要な時に私を癒しの旅のパートナーに選んでいただけるのは本当に光栄に思います。 私というちっぽけな人間の最良の側面を一番引き出してくださるのは、間違いなくクライアントの皆さんです。こういう仕事をしていなかったら、私は自分の中のある一面に一生気づかないまま終わったかもしれません。そして皆さんの癒しの旅路にご一緒することで、間違いなく私自身も癒されています。本当に皆さんからはどれほど多くのものを受け取っているか分かりません。 今年も皆様と旅路を共にできることを心より感謝します。 ![]() 2010年 12月 14日
最近、年を取るのも悪くないな…と思うようになりました。
年齢を重ねるにつれて自分の好みがはっきりしてくるので、生活がだんだんシンプルになってきた反面、昔の自分だったら全然手を出さなかったであろういろいろな物事の良さも分かるようになってきて、逆に生活の幅が広がってもきている気がするからです。 例えば、私の最近一番のお気に入りの番組は、笑点です(笑)。学生時代だったらあの上質な笑いの良さはさっぱり分からなかったに違いありませんが、今では毎週日曜日の5時半にはテレビにかじりつき、好きが高じて今夜、歌丸・小遊三・たい平師匠の年忘れ落語を聴きに行ってしまいました(笑)。私は古典落語には全然興味なかったんですが、師匠たちはさすがです。特に歌丸師匠の「井戸の茶碗」は名人芸で、落語ってあんなに良いものだったんだなと、日本文化の良さを再発見した夜でした。 そしてもうひとつ、10年前の私だったら全く興味のなかったフラワーアレンジメントなんぞというガーリーな習い事(笑)も最近初めてみました。これも結構楽しいんです。 本日のクラスのお題は「クリスマス」でした。 ![]() お手本と比べるとまだまだ下手っぴいなのですが、これだけ見るとそれなりに可愛いですよね(笑)。花って本当に良いものです。明日からしばらく、いらっしゃるクライアントの皆さんを楽しませてくれますように。
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