明るい鏡~本当のわたし、そしてあなたを映し出す

札幌のトラウマセラピスト、藤原ちえこのブログです。癒しにまつわる話、日々の出来事、宇宙のしくみ、特別養子縁組で迎えた我が子のこと等々、雑多に気まぐれに書き綴っています。(当ブログはリンクフリーです。皆様のお役に立てればとてもうれしいです) プレマカウンセリングルーム ©2007-2017 Chieko Fujiwara 

本当に癒されるためのヒント⑦「良いセラピー技法を選ぶ」その2

皆様、

こんにちは。
お元気でお過ごしでしょうか。

さて、「良いセラピー技法とは」のお話の続きです。

前回の記事にも書きましたが、カリフォルニアの場合、サイコセラピストになるには、
まず大学院で一通りさまざまな技法に触れてみて、
その中で自分がこれはと思う技法に出合ったら、学外にあるその技法の専門機関に行ってさらに訓練を受け、
心理士の資格取得と並行してその技法にも磨きをかけ、その技法の看板を掲げて開業する・・・という流れになっていました。
何せ世界一心理学が進んでいる場所でしたから、精神分析研究所からゲシュタルト研究所にいたるまで、あらゆる心理療法の専門機関があり、
それも本当に、ラッキーだったと思っています。

そのような恵まれた環境で多くのセラピー技法を学び、さまざまなセラピストからセッションを受ける過程で、
私は、本当に癒されるための大原則に気づきました。

それは、ひとことで言えば、こちらのビデオのメッセージに尽きます。じゃじゃーん。



このCMを見て「懐かしい!」と思われる方は、私と同世代かそれ以上ですね(笑)。

本当に癒されるためには、「頭ばっかりでも身体ばっかりでもダメ」で、
心と身体、両方を扱う必要があります。

何故でしょうか?

それは、人間の意識の構造と関係があります。

人間の意識には、表面意識と潜在意識(無意識)があることは、皆さんご存知だと思いますが、
その割合はどのくらいか知っていますか?

諸説ありますが、1:9というのが大体の定説で、
研究者によっては、表面意識=5%、潜在意識=95%と言っている人もいるようです。
f0150041_09362519.jpg
よく氷山にたとえられますよね。
(画像はこちらのページよりお借りしました)

つまり、人間が頭で考えられることは、自分の意識全体のたった5%程度にすぎないわけです。
そして自分の問題がどこにあり、どうすればいいかということは、皆さんほぼ頭では分かっています。
「早寝早起きをすればいい」
「一日ひとつ、身体に良いことをすればいい」
「お酒(タバコ)をやめればいい」
「暴力をふるう男性とつき合わなければいい」
「食べ過ぎなければいい」
「リストカットをしなければいい」

・・・はい、もちろんその通りですね。
でも、頭で分かっていても、それを実際に行動に移せる人はほとんどいません。
だってそれは、自分という存在の5%が言っていることにすぎませんから。
5%が「そうしろ」といっても、95%が「嫌だ、できない」と言えば、
どちらが勝つかは当たり前ですよね。

心理学の歴史はそのまま、その無意識の95%にいかにアクセスするかの苦闘の歴史と言い換えてもいいと思います。
フロイトは無意識にアクセスするために、クライアントを長椅子に横たえて頭に浮かぶことを延々と話してもらう自由連想法という方法を編み出しましたし、
(これ、まったく効果がないどころか、かえって有害だと私は思います・・・)
フロイトの流れを受け継ぐユングは、無意識への扉として夢やシンボル、箱庭を用いました。
アートセラピーは、無意識へたどり着く方法としてアートを使いますし、
催眠も無意識へアクセスするための技法ですし、
それこそ、人間はこれまでに本当にさまざまな方法を用いて無意識にたどり着こうと試行錯誤してきたわけです。


・・・・でも、でも。
本当は、無意識にアクセスするって、ものすごく簡単なことなんですよね。


その方法は・・・・・・。

自分の身体とつながればいいんです。

それだけです。
シンプル。

あなたの無意識がどんな状態にあるかは、身体がすべて教えてくれています。

とても単純な例を挙げると、
頭では「学校へ行きたい(行かねば)」と思っていても、朝になると発熱したり腹痛や頭痛が起きて登校できない小学生。
これはつまり、本当は学校になんか全然行きたくないってことですよね。

これが大人になると、本当は会社に全然行きたくないのに、
「今日は大事な会議がある」「仕事をやめたら家族を養えない」「自分のアイデンティティが失われる・・・」などと、だんだん5%の方も言い訳が巧みになってきて、
95%(身体)の言い分を無視するのが上手くなっていきますが、
こうして、身体の言い分を無視できたと思っていても、
長い目でみれば、必ず身体(無意識)が勝ちます。
重い病気になる、
心を病む、
事故に遭う・・・などの形で、遅かれ早かれ、95%の言い分を聞かざるを得ない瞬間がやってきます。
(「遅かれ」がその人の人生が終わる時という場合もありますが)

それと、無意識とは面白いもので、家族全員で共有するところがあるんですね。
なので、本人は元気でも、奥さんが病気になったり、子どもが不登校になったり、
かならず、何らかの形で主張してきます。

95対5だったら、本当に勝ち目はないんです。

勝ち目がないのは、数の多い少ないだけが理由ではありません。
身体の言っていることの方が、真実のあなたにずっと近いからなのです。

「食べていけないと困る」
「プライドが捨てられない」
「休んだら迷惑がかかる」
という頭の中の声はただの雑音みたいなもので、
真実の自分は、
「生きている喜びを感じたい」
「自分自身と(ひいては他の人や自然と)本当の意味でつながりたい」
「何かをすることで満足を得るのではなく、ただ存在していたい」
と常に言っています。
だって、まさにそれがあなたの本来の姿なのですから。


なので、本当に癒されるためには、心(頭)だけではなく、身体に対する気づきも促してくれる療法が必要不可欠なのです。

心理学の業界では、あまりにも人間の精神を分析してバラバラにしてしまったという反省からか、
最近になってようやく、身体心理学という領域が出てきました。
欧米的な心身二元論から抜け出し、心とからだは本来不可分であるという当然の考え方に立ち、
自分の主観的な気づきを大切にする心理学です。

私が臨床で用いているソマティック・エクスペリエンスやハコミセラピーも、その流れを汲んでいます。
もちろんこのふたつだけではなく、同じ流れの療法は他にもあります。

これからセラピーにかかろうと思っている方は、こころとからだ、両方を扱う大切さを分かっているセラピストの人をどうぞ選んでくださいね。

・・・またまた長くなってしまいました。
このテーマでのお話、もう少しだけ続けますね。





[PR]
by premamft | 2016-06-28 10:33 | 癒し
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30