本当に癒されるためのヒント⑩ 「良いセラピストを選ぶ」その2

皆様、

こんにちは。

さて、今回のテーマですが、前回お伝えしたようにまず私のこれまでのセラピスト遍歴のお話から始めたいと思います。

といっても、単発や数回かかっただけのセラピスト、エネルギーワークやヒーリング系のセラピスト、ボディワーク系のセラピストなどを入れるとかなりの数になりますし(きっと数えきれません)、
中には受けたことすらすっかり忘れてしまっている人もいるはずなので(笑)、
ある程度まとまった期間通い続けた心理療法系のセラピストに限ることにします。
今回、改めて数えてみると、その数は全部で'7人でした。
・・・過去18年間で7人。
これが多いのか少ないのか、自分ではよく分からないですね(笑)。



ではまず、1人目のセラピストから。


実は私、今回の連載を始めるまで、彼女の存在はすっかり忘れていました。

というのは、何故かずっと、初めてセラピー(カウンセリング)を受けたのはカリフォルニアの大学院時代だったと思い込んでいたからです。

・・・よくよく思い出してみたら、違いました(笑)。

私が初めてカウンセリングにかかったのは、1999年にイギリスに留学しているときでした。

当時私は6年間勤めた新聞社をやめ、英国の片田舎でシュタイナー教育(人智学)を学んでいました。
絵に描いたように美しい田園風景の中で、アートや音楽などの芸術三昧のかたわら、魂や転生についてのディスカッションを行なう日々。
今思えば何とも贅沢ではありますが、実はものすごく苦しい1年でもありました。
それまで日本の企業で休む暇もなく働いていたのが、いきなり時間をたっぷり与えられて、
しかもその時間のほとんどを、自分の内面の探求に費やすようなプログラムが組まれている。
そういう環境に置かれたせいで、これまで蓋をして見ないようにしてきたいろいろな苦しい感情や記憶がどんどん出てきてしまい、収拾がつかなくなりました。
この記事を書くために、本当に久しぶりに当時の日記を引っ張りだして読んだんですが、
毎日のように「今日も疲れた」「偏頭痛でつらかった」「ずっと泣きたい気分だった」・・・という記述ばかりで、読んでるだけで気が滅入ってきます(爆)。
いやー、大変だったねあたし(そしてそんな私に付き合わされた周囲の人たちも)。


人智学の悪いところは(笑)、そうやって自分の傷をありったけ出させるような環境を作る一方で、それに対するフォローがほとんどないところなんです。
「魂」や「身体の成り立ち」は重視しても、「感情」に関してはすごく冷淡で、
「心の傷があるならガーデニングとオイリュトミーをやってりゃいいんだ」くらいの感じでした。
(当時の私の担任は、「心理療法は自己耽溺だ」と豪語していたくらいです)

それに対する唯一の例外が「バイオグラフィーワーク」と呼ばれるカウンセリングで、
詳しい説明ははぶきますが、人智学のフィールドの中では唯一もっとも心理療法に近いものでした。
そして、私があまりに痛んでいるのを見かねたクラスメートが、同じ村にいるバイオグラフィーカウンセラーを紹介してくれたのです。

当時の日本は、まだ一般の人が気軽にアクセスできるような心理療法がほとんどない時代でしたし、
当時の私にはカウンセリングと精神科の違いもよく分かっておらず、
さらに、精神科にかかる=異常な人という偏見もすごくあったと思います。
(今は知りませんが、昔私が新聞社に勤めていたころは、何かの事件取材をするたびに、容疑者に精神科の受診歴があるかどうかを確かめることになっていて、
精神科受診歴がある場合は、実名報道を控える場合もありました)

そんな私にとって、カウンセリングに行くというのはかなりハードルが高いことではありましたが、
一方で、心理学には昔から興味があったし、一度受けてみたかったし、
日本から遠いイギリスだし(笑)、しかもそのカウンセラーは私が通っていた学校の1人の先生の奥様だったし、思い切って行ってみることにしました。

・・・本当に行ってよかったです。

カウンセラーのマーグリは、やさしい、落ち着いた雰囲気の女性で、
その時どんな話をしたのかなどは全然覚えていませんが、
当時の日記を読み返してみると、初回から私は泣いていたようです。
昔の私は、いわゆる「凍りつき」が激しく、
泣きたい気分になっても実際に泣けることがあまりなかったので、そんな私を初対面で泣かせるとは、やはりセラピストというのはすごいものです。

そして、今振り返ると、
彼女が使っていた技法というよりは、
彼女の存在(プレゼンス)そのものが、私を助けてくれていたと思います。
英国の古い家の(英国の家はたいてい古いです 笑)、居心地の良い小さな部屋で、
落ち着いてやさしく私の話に耳を傾けてくれる存在。
その環境と、彼女の態度こそが、私にとってのリソースになりました。

彼女と会い始めたのは、私の英国滞在も終わりかけの時期だったので、
それほど長く通ったわけではないのですが、
よく考えると、その年米国の大学院に移って心理学を勉強することになったのも、彼女の後押しがあったからでした。
(そんなに大切なきっかけを作ってくれたのに、彼女の存在を忘れていたなんて!)
彼女の友人が、私が留学することになった米国の大学院の当時の学長だったのです。
彼女からその大学院の話を聞いて、行きたくてたまらなくなり、
急いで出願して(出願の書類を書くときに、クラスメートにずいぶん手伝ってもらいましたっけ)、
わざわざアメリカまで面接を受けにいって、
運良く合格して、あっという間にイギリスからアメリカへ引っ越したのでした。



今こうして振り返ると、人との出会いって、本当に必然なんだなあと思います。
彼女に出会わなければ、今の私はなかった訳ですから。
そして、彼女との出会いをきっかけに、私はますます癒しオタクワールドにはまっていくことになったのでした。


・・・以下次号(笑)。

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今日もどうぞ良い一日を。



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by premamft | 2016-08-26 04:37 | 癒し

札幌のトラウマセラピスト、藤原ちえこのブログです。日々の出来事や感じたことをつれづれなるままに書き綴っています。(当ブログはリンクフリーです。皆様のお役に立てればとてもうれしいです☆) ☆2017年5月、ブログタイトルを変更しました。 プレマカウンセリングルーム


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