明るい鏡~本当のわたし、そしてあなたを映し出す

札幌のトラウマセラピスト、藤原ちえこのブログです。癒しにまつわる話、日々の出来事、宇宙のしくみ、特別養子縁組で迎えた我が子のこと等々、雑多に気まぐれに書き綴っています。(当ブログはリンクフリーです。皆様のお役に立てればとてもうれしいです) プレマカウンセリングルーム ©2007-2017 Chieko Fujiwara 

心配は、愛情とはちがいます

私の大学院時代の後輩で、中野左知子さんという素敵なドラマセラピストがいるのですが、
(彼女は恋愛や婚活ドラマセラピーの専門家です。すごく効き目があるみたいなので、婚活中の方はぜひ彼女のワークショップを受けてみてください!)
少し前に、彼女がこんな記事をブログにアップしていました。
私もまさに同じことを感じていたので、
今日は、「親の、子どもに対する心配」について、私バージョンのお話をちょっと書いてみたいと思います。


「子どもに対する愛情」=「その子のことを心配すること」と勘違いしている世の中の親御さんって、実はすごく多いのかもしれません。

さだまさしに「案山子」という曲があります。

元気でいるか
街には慣れたか
友達できたか
寂しかないか 
お金はあるか
今度いつ帰る

(略)
お前も都会の雪景色の中で
丁度 あの案山子のように
寂しい思いしてはいないか
体をこわしてはいないか

都会に出た弟(もしくは妹)を気遣う兄の気持ちという設定の歌です。

この曲、メロディーもよく、聴くとじーんとしてしまうし、
「心に染みる」「泣ける」と、世間からの評価もすこぶるいい。

・・・・あれ?
ちょっと待てよ。

この曲の主人公、要は自分の妹だか弟を心配してるだけじゃん。
そして、この曲を聴いてそれほど感動する人が多いということは、
世の中の大半の人が、その心配なり気遣いを、イコール愛情だと考えてるってことですよね。


これ、私自身にも心当たりがあります。


私の父は典型的な昭和のサラリーマンで、
週末も接待ゴルフでほとんどおらず、私は子ども時代、ほぼ父親不在の家庭で育ちました。
たまに顔を合わせる父はいつも穏やかでニコニコしていて、私は父のことを決して嫌いではありませんでしたが、
(そして、そんな父のおかげで、私は男性に対する恐怖心が一切ありません。
そのことに関しては本当に父に感謝しています)
とにかく接点がごく限られていたこともあり、私はとうとう、彼が生きているうちに心に残る会話をしたことがほとんどないままに終わってしまいました。
(父は定年後、北アルプスで登山中に滑落死したので、闘病中に心を通わせる・・・といった機会も持てませんでした)

そんな彼が一度、山形に赴任していた私のところを数時間だけ訪ねてくれたことがあります。
何か、仕事でたまたま近くまで来るついでだったとか、そんな話でした。

あまり時間もなかったので、山形駅まで父を迎えに行き、
そのまま、有名なお蕎麦やさんに連れていって一緒にお蕎麦を食べました。
(山形は、蕎麦が日本一美味しいところです)
父は、日本酒も呑んでいました。
(そして山形は、日本酒もものすごく美味しいところですo(^▽^)o)

その当時、私は母親との関係が非常に悪く、
(ま、大体いつでも仲悪いんですが....^^;)
父が母と私の間を取り持つためにわざわざ私のところに寄ってくれたんだということは、なんとなく気づいていました。

でも父は特に母親の話を持ち出すでもなく、
とりとめのない話をしながらお蕎麦を食べ、
そのあと山形駅まで父を送り届けて、親子の短い時間は終わりました。

別れ際に、父は言いました。
「お前は、お父さんがお前のことを全然気にかけてないと思ってるかもしらんが、
どれくらい心配してるか分からんよ


今の私には分かります。
あれが、ほとんど自分の感情など表現したことのない、典型的な昭和の日本男児である父の、精一杯の愛情表現だったことが。

父自身も気づいてはいなかったと思いますが、
彼が本当に言いたかったのは、おそらくこういうことでした。

お前は、お父さんがお前のことなど愛していないと思っているかもしれないが、
本当は、お前のことをすごく愛している。


・・・あれから何十年もの月日が流れましたが、
この記事を書くにあたり、当時のことを思い出し、彼の本心を翻訳してみて、
正直、ちょっと号泣してしまいました。


娘に対する愛情を、「心配」という言葉でしか表現できなかった昭和の男。
ま、昭和の男に限らず、今でもほとんどの親はそうなのかもしれません。


でも、それって、親子双方にとって、本当にもったいないことです。

私の父の場合、それは彼なりの精一杯の愛情表現で、本当に私のことを心配ばかりしていたとは思っていませんが、
私の母は、完全に、「心配=愛」だと心の底から信じている人でした。
というか、彼女の生理機能的に、それしか愛情表現の方法がなかったことが、トラウマセラピストである今の私には分かります。

そしてその心配が、いかに私の人生を蝕み、多大なエネルギーを私から奪うことになったのかも。


続く。
(・・・なんか、続くばっかりでスミマセン・・(⌒-⌒; ))


f0150041_12305163.jpg
1歳10ヶ月の私と父。
私、父に全然似てないんですけど、うちの娘はなぜか父に似ています。
血もつながってないのに、不思議だなあ。

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by premamft | 2017-11-20 12:35 | 子育て
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